この記事は『CHRIMEN Open Hardware Advent Calendar 2016』 8日目の記事です。 CHIRIMEN ボード「Echigo Rev.1」のB2G のビルド作業をまとめてみました。
- メーカー : マウスコンピュータ LuvBook S210X
- OS : Ubuntu 16.10 64bit
- CPU : インテル(R) Core(TM) i7-2640M プロセッサー (2コア/2.80GHz/TB時最大3.50GHz/4MBキャッシュ/HT対応)
- メモリ : 16GB メモリ [ 8GB×2 (DDR3 SO-DIMM PC3-10600) ]
- SSD : 500GB SATA 2.5inch
- マザーボード : インテル(R) HM65 Express チップセット
- VGA : インテル(R) HD グラフィックス 3000
- 3.5ドライブベイ : 4メディア対応マルチカードリーダー(内蔵)
- SOUND : [オンボード] ハイ・ディフィニション(HD)オーディオ
- スピーカー : スピーカー内蔵
- 液晶 : 11.6型ワイド (1366x768) 光沢液晶ディスプレイ
- LAN : [オンボード] 10/100/1000BASE-T GigaBit-Ethernet LAN
- 拡張カード1 : IEEE802.11 b/g/n対応 & Bluetooth(R) V3.0 + HS 準拠モジュール
ゲストOS : Ubuntu 14.04 LTS 64bit の環境に関する情報は、下記の通りです。
ここでポイントなのが仮想環境のディスク容量を 80GB にする事です。
ビルドの際にハードディスク空き領域が、最低 40GB とありますが、実際にやってみて 80GB で、無事にビルドが終了しました。
ゲストOS : Ubuntu 14.04 LTS 64bit は、B2G OS ビルドの必要条件 の手順で構築しています。 上記手順に加え、下記手順を行っています。
ubuntu_setup_dev/setup-adb.md この手順は、CHIRIMEN ボード「Echigo Rev.1」を OS に認識させる為の手順です。
このバージョンにした理由は、個人的に環境構築での手間が少ない事や 確実性が一番高いと考えたからです。
$ git clone https://github.com/chirimen-oh/B2G.git
B2G へ移動し、"config.sh デバイス名" を実行します。
$ cd ~/B2G
$ ./config.sh chirimen
ここからPCの環境にもよりますが、かなりの時間を要します。参考値で、この PC では、4時間38分かかりました。
config.sh が終了し、いよいよビルドを行います。
"build.sh" を実行します。
$ ./build.sh -j1
ビルドオプションに関しては、下記手順で確認して下さい。
$ ./build.sh -h
使い方: make [オプション] [ターゲット] ...
オプション:
-b, -m 互換性のためのもので, 無視される.
-B, --always-make 無条件に全ターゲットを make する.
-C DIRECTORY, --directory=DIRECTORY
make 開始前にディレクトリ DIRECTORY へ移動する.
-d デバッグ情報を大量に表示する.
--debug[=FLAGS] 様々なタイプのデバッグ情報を表示する.
-e, --environment-overrides
環境変数が makefile 中の記述に優先する
-f FILE, --file=FILE, --makefile=FILE
FILE を makefile として読み込む
-h, --help このメッセージを表示して終了する.
-i, --ignore-errors コマンドから返されたエラーを無視する.
-I DIRECTORY, --include-dir=DIRECTORY
Search DIRECTORY for included makefiles.
インクルードする makefile を探索する DIRECTORY.
-j [N], --jobs[=N] 一度に N 個までのジョブを許可; 無引数だとジョブ数制限なし.
-k, --keep-going あるターゲットが make できなくても実行を続ける.
-l [N], --load-average[=N], --max-load[=N]
負荷 が N 未満でない限り複数のジョブを開始しない.
-L, --check-symlink-times シンボリックリンクとターゲットの中で一番新しい mtime を使う.
-n, --just-print, --dry-run, --recon
コマンドを実際に実行しない; 表示するのみ.
-o FILE, --old-file=FILE, --assume-old=FILE
FILE をとても古いものと見なして, 再 make しない.
-p, --print-data-base make の内部データベースを表示する.
-q, --question コマンドを実行しない; 更新済であるかどうかを終了ステータスで通知.
-r, --no-builtin-rules ビルトインの暗黙ルールを無効にする.
-R, --no-builtin-variables ビルトインの変数設定を無効にする.
-s, --silent, --quiet コマンド表示をエコーしない.
-S, --no-keep-going, --stop
-k オプションをオフにする.
-t, --touch ターゲットを再 make する代わりにタッチする.
-v, --version make のバージョン番号を表示して終了する.
-w, --print-directory カレントディレクトリを表示する.
--no-print-directory -w をオフにする. 暗黙に有効な場合でもオフにする.
-W FILE, --what-if=FILE, --new-file=FILE, --assume-new=FILE
FILE をいつでも最新として見なす.
--warn-undefined-variables 未定義の変数が参照されたときに警告を発する.
このプログラムは x86_64-pc-linux-gnu 用にビルドされました
バグレポートは <bug-make@gnu.org> まで.
real 0m0.012s
user 0m0.000s
sys 0m0.002s
Run |./flash.sh| to flash all partitions of your device
chirimen@chirimen-s210x:~/B2G$
config.sh 同様にここからPCの環境にもよりますが、かなりの時間を要します。
参考値で、この PC では、6時間4分かかりました。
ビルドが正常終了すると下図のようになります。
~/B2G/out/target/product/chirimen/配下にビルドされたイメージが出来ます。
イメージをまとめる
ビルドされたイメージをまとめる作業を行います。
最初に kernel.img を生成します。
$ cd ~/B2G
$ ./flash.sh chirimen
TARGET_PRODUCT=chirimen
TARGET_HARDWARE=rk30board
system filesysystem is ext4
create boot.img without kernel... done.
create recovery.img with kernel... done.
create misc.img.... done.
create system.img... done.
CRC32=0xA93A8523
OK
$ cd rockdev/Image/
次にCHIRIMEN-tools をクローンし、「rockdev-rk3066」へ移動します。
$ git clone https://github.com/chirimen-oh/CHIRIMEN-tools.git
$ cd ~/CHIRIMEN-tools/rockdev-rk3066
~/B2G/rockdev/Image/の以下のファイルを~/CHIRIMEN-tools/rockdev-rk3066/image/へコピーします。
イメージファイル:boot.img,kernel.img,recovery.img,system.img
mkupdate.sh を実行し、イメージをまとめます
$ cd ~/CHIRIMEN-tools/rockdev-rk3066/
$ ./mkupdate.sh
「update.img」ファイルが上図のように~/CHIRIMEN-tools/rockdev-rk3066/に生成されます。
以上で、手順は終了です。
まとめ
今回ビルド環境のバージョンで仮想環境に構築したのは確実な手順にしたかったのと仮想環境であれば、
何らかの形で仮想環境ファイル(vdi ファイル)を配布出来るのではないかと考えた次第です。
仮想環境のファイルサイズが 80GB となってしまった為に配布に関しては
現時点は見送りになっています。
ご覧になった皆さんがビルド挑戦の手助けになれば幸いです。
今年のAdvent Calendar
去年のAdvent Calendar
新訳:ADB Helperをハックしてみた(前篇)
この記事は『Firefox OS / B2G OS Advent Calendar 2016』 8日目の記事です。
Firefox OS で、使用されている「ADB Helper」を再度まとめ直してみました。
前回書いた時との差分も見ながら書いていきたいと思います。
手動で、アドオンファイルをダウンロードする時は、https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/labs/fxos-simulator/adb-helper/ からダウンロードします。 Windows,Linux,mac と各OS毎にアドオン用意されています。
Windows の場合
https://ftp.mozilla.org/pub/labs/fxos-simulator/adb-helper/win32/Linux の場合
https://ftp.mozilla.org/pub/labs/fxos-simulator/adb-helper/linux64/mac の場合
https://ftp.mozilla.org/pub/labs/fxos-simulator/adb-helper/mac64/weblioより抜粋
要は圧縮ファイルなので、解凍してみました!
Windows版の解凍フォルダ
Linux版の解凍フォルダ
mac版の解凍フォルダ
※Resource Description Framework (リソース・ディスクリプション・フレームワーク、RDF) とは、ウェブ上にある「リソース」を記述するための統一された枠組
weblioより抜粋
Windows版の解凍フォルダ内のadbファイル群
Linux版の解凍フォルダ内のadbファイル群
mac版の解凍フォルダ内のadbファイル群
2014/11/06 時点と2016/10/20 時点で、ファイル構成やソースの改変が良く分かります。
CHIRIMEN Open Hardware コミュニティで、やっている事
この記事は『CHRIMEN Open Hardware Advent Calendar 2016』 1日目の記事です。
今年CHIRIMEN Open Hardware コミュニティで、やっている事をまとめてみました。
今から書く内容は、自分が率先してやっている事です
-
ミーティング
- ミーティングの議題の事前作成
- ミーティング日程調整
- 司会進行役
- ミーティング内容の反映
- ソーシャル担当
-
各種調整役
- イベント告知
- イベント各種調整
- イベント資材調整
- 広報活動(イベント,ミーティング等)
また、この日は中央大学生の授業も合同で行い、現役大学生の自由な発想による 素敵な作品を観ることが出来ました。
英語の読む・聞く・書くを今年ほど痛感した年はないでしょう(苦笑
一杯あり過ぎて、思い出せないだけかもしれません(苦笑 思い出したら、都度カレンダーに投稿したいと思います。
空きは、まだまだあるので、皆様も如何でしょうか?
Firefox OS / B2G OSの個人的所感
この記事は『Firefox OS / B2G OS Advent Calendar 2016』 1日目の記事です。
今年Firefox OS / B2G OSで感じた事をまとめてみました。
その辺の詳細に関しては、別途『CHRIMEN Open Hardware Advent Calendar 2016』でお話したいと思います
話の経緯を後追いで把握していきました。
主に『mar's broken piece』 から引用させて頂きました。
- Mozilla による Firefox OS 開発終了のまとめ
- Firefox OS のコミュニティへの引き継ぎ
- B2G OS Transition Project 始動
- B2G OS Project 活動中
それでも下記イベントのお手伝いが出来ました。 ここでも英語力が、問われるような場面が個人的に増えた気がします。
英語力頑張ろう。
1314811 – Remove WebIDE 先に書いたB2G OSがコミュニティに移管された関係とはいえ、困らない方向で話がまとまる事を静観しています。
お話しするネタがあるような、無いような・・・・。
一杯あり過ぎて、思い出せないだけかもしれません(苦笑
思い出したら、都度カレンダーに投稿したいと思います。
空きは、まだまだあるので、皆様も如何でしょうか?
坊主五輪がようやくWindows10 Build14393に落ち着けたようです。
今回は、デスクトップパソコンで試してみました。
スペックは下記の通りです。
MDV ADVANCE ST 6300B
上記設定の上で、リソースモニターを下記プロセスの活発さを確認しました。
- MsMpEng.exe
- svhost.exe
- SearchIndex.exe
- SearchProtcolHost.exe
- ntoskrnl.exe
- rundll32.exe
残念ながら、効果は見られせんでした・・・・orz
ハードディスクアクセスが、100% なのと CPU ファンが唸りっぱなしなのは変わらずでした。
Windows7:PCが重い!SearchIndexer.exe(Windows Search)を停止するには
上記リンクの手順で、Windows Searchサービスを無効にした後、windows.edb を削除しました。
因みに windows.edb は、約 3GB ありました。(キャプチャ取り忘れてました・・・・orz)
再起動後の CPU と ハードディスクアクセスは、以下の通りです。
設定前は、13 分以上経過しないとCPU 負荷が、100%以下にならなかったのが、 半分程度の 6 分で負荷が軽減しました。
- CPU 負荷100%問題 Windows10でAntimalware Service Executableが暴走する問題
- ハードディスクアクセス 100%問題/CPU ファン唸り Windows7:PCが重い!SearchIndexer.exe(Windows Search)を停止するには
参考までに除外リストに追加したリストも開示しておきます。 スタートアップで起動するプログラムも念の為に追加しました。
※2016/07/25 時点での自分が得た知見です。
所有している PC やインストール手順が異なる場合、性能や結果に差が出る事は予めご承知置き下さい
また情報や知見を得たら、書きたいと思います。
お試しTips
- Windows7:PCが重い!SearchIndexer.exe(Windows Search)を停止するには
- Windows10でAntimalware Service Executableが暴走する問題
- 自動実行する IAStorDataMgrSvc.exe サービスを無効にする方法
- IAStorDataMgrSvcの謎
関連記事
坊主五厘がVivaldiの性能を他のブラウザと比較するようです。
きっかけ
こんな記事を目にしました。
旧Operaの血を引く新Webブラウザー「Vivaldi」が正式版に、“ユーザー第一”が目標
Webブラウザ「Vivaldi」が超絶便利すぎてChromeユーザーはさっさと乗り換えたほうがいい
新しいブラウザを触るのを機会にちょっと性能を測定しようと思います。
測定サイトは、下記サイトになります。
OORTONLINE.GL
- 各ブラウザのまとめ
- インストール手順( mac 版)
- mac での各ブラウザのベンチスコア
- Ubuntu 16.04 LTS での各ブラウザのベンチスコア
- Windows 7 での各ブラウザのベンチスコア
- Windows 10 での各ブラウザのベンチスコア
- デバッグ環境
- まとめ
- おまけ
-
Vivaldi サイトへアクセス
-
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-
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-
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Vivaldi の場合
また、Windows 10 の性能は、仮想環境でのスコアですので、参考値になります。
ホスト OS で測定すれば、また結果は異なると思います。
Windows 版のダウロードページ
Windows10 の動作環境
下記 VirtualBox のバージョンです。
上記仮想環境で、Windows 10 を動作させています。
ワケあってWindow10 Build 10240,14316からWindows 7に戻した話
タイトルの通り、OSをWindows 7に戻した経緯の話です。
前回と同様、下記作業をしました。
Windows10でAntimalware Service Executableが暴走する問題
C、CPU 稼働率 100 %?!で、プロセス 0 %?! ( ゚д゚)ポカーン
ま、また謎の現象が出てきました(><)
ちなみにスマホのタイマー計測で、10 秒以上
上記状態なので、一過性のものではないかと・・・。
手順はこちらをご覧ください 前回(ワケあってWindows10 Build 11082からWindows 7に戻した話)
※2016/04/12 時点での自分が得た知見です。
所有している PC やインストール手順が異なる場合
性能や結果に差が出る事は予めご承知置き下さい
また情報や知見を得たら、書きたいと思います。