らいふうっどの閑話休題

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新訳:ADB Helperをハックしてみた(adb-socket.js)

この記事は『Firefox OS / B2G OS Advent Calendar 2016』 16日目の記事です。
Firefox OS で、使用されている「ADB Helper」を再度まとめ直してみました。

目次

 

前回、新訳:ADB Helperをハックしてみた(adb-running-checker.js)に引き続き、 adb-helperをハックしていきたいと思います

  1. フォルダ内のファイル構成
  2. adb-socket.js
  3. 予備知識
  4. モジュール構成
  5. 今回のまとめ
  6. 関連記事
  7. 今年のAdvent Calendar
フォルダ内のファイル構成
  [ 解凍フォルダ内のjsファイル群 ]
install.rdf
main.js
adb.js
adb-client.js
adb-running-checker.js
adb-socket.js
bootstrap.js
scanner.js
device.js
※1
※1
※1
devtools-import.js
※1
※1
※1
devtools-require.js
※1
※1
※1
fastboot.js
※1
※1
※1
subprocess.js
※2
※2
※2
subprocess_worker_win.js
※3
※3
※3
subprocess_worker_unix.js
※4
※4
※4
  ※1 : version 0.7.1 時点では無かったファイル
※2 : version 0.7.1 時点で有ったファイル
※3 : version 0.7.1 時点で有ったファイル、Windows用ファイル
※4 : version 0.7.1 時点で有ったファイル、maclinux用ファイル

OS毎に使用されるファイルが有る事が確認できます。


adb-socket.js
  前回に引き続き、bootstrap.js ファイルをハックしていきたいと思います。
  ご覧の通り、各OSでの差異はありません。
2014.11.06 時点から、かなりバージョンアップしているのが分かります。 モジュールは下図の通りです


予備知識
  サンドボックス (セキュリティ)
http://is.gd/P7iDNm

JavaScript コードモジュールの利用(jsm)
JavaScript コードモジュールは、Gecko 1.9 で導入されたコンセプトであり、
特権を持った異なるスコープ間でコードを共有するために用いられます。
また、モジュールは、グローバルな JavaScript のシングルトンオブジェクトを
生成するために用いることもできます(以前は JavaScript XPCOM オブジェクトを使う必要がありました)。
JavaScript コードモジュールは、登録されたパスに配置された純粋な JavaScript のコードです。
Components.utils.import() を使って、 XUL スクリプトJavaScript XPCOM スクリプトのような
特定のJavaScript のスコープへモジュールを読み込むことができます。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Mozilla/JavaScript_code_modules/Using


モジュール構成
  上記予備知識をもとにハックしていきます!
ファイル位置
処理概要
1 ~ 13 行目
  • コメント
    ADB が実行中の場合、使用しているホストバージョン検出するサービス
    オリジナルの ADB の adb-file-transfer をモディファイ
  • Cu, Cc, Ci にchrome ライブラリ読み込み
  • Class にcore/heritage ライブラリ読み込み
  • Cu にServices.jsm をインポート
14 ~ 29 行目
createTCPSocket() 関数
  • TCPSocket にServices.jsm をインポート
  • TCPSocket = true 時に引数:location, port, options を用いて、TCPSocket を返します。
  • 変数:scope に nsIPushService の getSystemPrincipal() を用いて、代入します。
  • scope.DOMError にServices.jsm を用いて、格納します。
31 行目以降
AdbSocket オブジェクト
  • コメント
    adb インスタンスへ接続するソケットを生成します。
    このインスタンスは同期し、接続成功時に通知を返します。
    Callers は、S フィールドに attach させなければならない。
  • initialize() 関数
  • _hexdump() 関数
  • send() 関数
  • close() 関数
  AdbSocket オブジェクト をハックしていきます。
関数名
処理概要
initialize() 関数
  • アドレス:"127.0.0.1", ポート;5037 を用いて
    関数:createTCPSocket を実行します。
_hexdump() 関数
  • コメント
    受信したバイトデータをコンソールへダンプします。
  • 文字コードwindows-1252 で、TextDecoder 型で定義します。
  • 配列変数:array を Uint8Array 型で定義します。
  • 配列変数:array をデコードします。
  • 配列数分格納します。
  • コンソール出力します。
send() 関数
  • _hexdump() 関数を呼び出します。
  • データ送信します。
close() 関数
  • ソケット状態が "open" 又は "connecting" の場合、
    close() 関数を呼び出します。


今回のまとめ
  今回のモジュールは、 adb のソケットの挙動をハックしました。 次回は、bootstrap.js をハックする予定です。


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